【2018年8月14日(火)奉拝】
帰省した香川から土佐へ、四国山地を突っ切り、初めての土佐の神社めぐりもこれが最後となりました。
「若宮八幡宮」(高知市長浜)は、長宗我部元親公が戦勝祈願し、初陣に臨んだ社として有名です。戦勝祈願の思いは、「出蜻蛉(でとんぼ)式」という社殿の建築様式によく表れています。
社殿の出蜻蛉式建築は、拝殿の正面(向拝・ひさしの部分)を頭に、左右拝殿を翼に、本殿を尾に見立て、蜻蛉がこちらへ向かってくる(出陣)ように配されています。
ここでビビッと来たら鋭い人ー。
実は先日紹介した「土佐神社」(高知市一宮)とは蜻蛉の向きが逆で、「若宮八幡宮」では頭が拝殿ですが、「土佐神社」では頭が本殿になっています。
①主祭神
・応神天皇(おうじんてんのう)
第15代天皇。
・神功皇后(じんぐうこうごう)
第14代仲哀天皇の皇后
・宗像三女神(むなかたさんじょしん)
市杵嶋姫命(いちきしまひめ)、湍津姫(たぎつひめ)、田心姫神(たぎりひめ)。
②歴史
文治元(1185)年 若宮八幡宮創祀。
永禄3(1560)年 長宗我部元親初陣に備え、当地に陣を構える。
明治6(1873)年 郷社。
昭和5(1930)年 県社。
③アクセス
神社の前に広い駐車スペースがあります。
夕方の17時ごろ?には閉まるようなので要注意。
④御朱印
左の花印は、「水天宮」(東京都中央区日本橋)の御朱印帳に押されていたものですので、若宮八幡宮とは関係ありません。
⑤見どころ
全国でも珍しい、出蜻蛉式の建築様式。
また、外苑(神社から出て真っ直ぐ行ったところ)には、長曾我部元親の大きな銅像があります。銅像の前には、大きな四国の地図が描かれています。長宗我部は槍を持ち、もう片方の手は四国を掴まんとしている様子で、大変躍動感あふれるものです。
是非、歴史の勉強がてら写真に収めちゃってください。
(銅像は神社から、徒歩5分程です。)
ところで、私はというと、腹を抑えコンビニのトイレへと直行したく、銅像は一枚しか撮れませんでした。
実は、当時は8月の盛夏で、外はかんかん照りの暑さ。車内はクーラーで涼しく、その極度の寒暖差と疲労感から、体調を崩してしまったのです。
それでも念願の高知へ初めて行けたことが嬉しく、程よい疲労感に酔いしれながら、御朱印片手に夏の夜を満喫ー。
加山さんではありませんが、言ってしまいます。
・・・しあわせだなぁって。