杜の中の閑話室

神社を求め、ただ一人。山へ海へ里を歩く紀行譚!

【山梨】県社「北口本宮冨士浅間神社」の見どころと御朱印

f:id:horo1332:20190201142128j:plain【2018年9月29日(土)奉拝】
山梨県富士吉田市に鎮座する「北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ」は、冨士山域の一部として世界文化遺産に登録されています。

主祭神は富士山の女神 木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。
富士山の北口登山道として栄えた当社は富士講の中心的社であり、参道の社叢と古木が味わい深い魅力的な神社です。

 

 

北口本宮冨士浅間神社のアクセス

※徒歩

・「富士山駅」から約25分。

 
※車

・中央道「河口湖IC」から約3キロ。

・東名「御殿場IC」から東富士五湖道路「富士吉田IC」より約3キロ。

 

詳細はこちら↓

sengenjinja.jp

 

北口本宮冨士浅間神社の見どころ

北口本宮冨士浅間神社の見どころ、7箇所あります。

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 ⑴社叢

 ⑵最大級の木造鳥居

 ⑶随身門(国指定重要文化財

 ⑷社殿(国指定重要文化財

 ⑸「諏訪神社

 ⑹富士登山道吉田口

 ⑺日本武尊遥拝の大塚丘(おおつかおか)

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 ♦︎境内図♦︎

 

準備中

 

 

⑴社叢

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社叢の入り口に建つ鳥居が神域の入り口を示すように、そこから先は鬱蒼とした森が広がっています。往来の激しい国道をよそに、ひとたび社叢に入ると世俗と乖離した静寂な世界が広がっていることに誰もが気がつくでしょう。

 

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全国にある浅間神社の中で、社叢としては最高クラスです。

 

⑵最大級の木造鳥居

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本柱の前後に稚児柱を付けたこの両部鳥居は、有名な宮島の鳥居よりも大きい。高さは18メートルもあります。木造鳥居としては最大級の鳥居です。

 

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日本武尊の故事に従い建立され、江戸時代後期から60年ごとに改修される慣習があります。最近では平成26(2014)年に大改修が行われました。
 

 

随身(国指定重要文化財

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平成29(2017)年に重文に指定されたばかりの隨身門。

18世紀中期の江戸の富士講 村上光清が各地で寄進を募り、荒廃していた社殿を再興しました。この隋身門も再興した建造物の一つです。

 

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⑷社殿(国指定重要文化財

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拝殿前面に横広の唐破風の向拝を付け、龍や獅子?などの美しい彫刻が印象的です。
1739年頃、元文年間の建立と伝えられています。 

 

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拝殿の手前で参拝する神社が多い中、当社は内部まで上がることができ、本殿と向き合う形で参拝できます。壁や梁に掛けられた奉納物は宗教色が濃く、富士講の隆盛を物語っています。

 

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⑸「諏訪神社

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古来よりこの辺りは「諏訪の森」と呼ばれていました。
江戸期以降、富士講の隆盛により浅間神社がクローズアップされ、現在は社名にもなっています。しかし、実は境内にある「諏訪神社」の方が古く鎮座していたのです。

 

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富士登山道吉田口

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当社の社殿に向かって右側にあるこの鳥居が、富士登山の入り口の一つで「吉田口」と呼ばれています。 

 

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登頂した曉には石碑を建てていたようで、祖霊社の周りには江戸期の石碑などが見られます。
 

 

日本武尊遥拝の大塚丘(おおつかおか)

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吉田口を更に進んでいくと、日本武尊が富士を遥拝したと伝わる大塚丘があります。
私が参拝した日が雨だったからか、はたまたあまり知られていないからか参拝者は一人もおらず、大変神聖な感じがして、同時にありがたみを感じました。

 

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境内横には車道が走っているので、車に注意して下さいね。

 

御朱印 

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          (北口本宮冨士浅間神社)           (諏訪神社
 

御朱印は「北口本宮冨士浅間神社」と「諏訪神社」の計2体です。

※拝殿内の右手にあります授与所にて拝受できます。

※初穂料は一体、300円です。 

 

 

④100年前の北口本宮冨士浅間神社

 

 

 

    準備中 

 

 

 

北口本宮冨士浅間神社を参拝して     

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私には何回かの周期があって、猛烈に神社に行きたくてしようがないときと、完全に下火になるときがあります。この頃はまさに前者で、四六時中神社のことしか考えておらず、仕事中も妄想してしまうほどの末期状態。

 

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それはさておき、このところ実に雨が多く傘の手放せない参拝となっています。

9月 1日 上野国一宮「貫前神社」  曇り時々雨
9月15日 「日光東照宮」      雨のち曇り
9月22日 遠江国一宮「小國神社」  雨のち曇り
9月29日 「北口本宮冨士浅間神社」 雨

 

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しかし、雨と分かっていても訪問するのだから、その熱中ぶりや我ながら大したもの。

ところで、神社参拝とともにご当地フードを食するという新たなコーナーが私の中でできつつあり、当地では讃岐出身の私としては決して見逃すことができない「吉田うどん」があった。実はこれを食らうことも目的の一つだったのです。

 

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讃岐うどんと比べると、麺はゴツゴツ。
キャベツのシャキシャキ感と醤油ベースの濃い味付けが独特でした。

まだ9月というのに降雨とあってか、気温は15度程と肌寒く、冷え切った体に温かいダシ汁が体の隅々まで通っていくようです。

身も心もぽかぽかの初山梨でした。