杜の中の閑話室

神社を求め、ただ一人。山へ海へ里を歩く紀行譚!

【栃木】下野国一宮「宇都宮二荒山神社」の見どころと御朱印

f:id:horo1332:20190310120554j:plain

【2018年12月1日(土)奉拝】

栃木県宇都宮市に鎮座する「宇都宮二荒山神社(うつのみやふたあらやまじんじゃ)」は、豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)を祀る下野国一宮です。延長5(927)の「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)」にも記載があり、由緒ある神社として認められています。

また、宇都宮駅から徒歩15分というアクセスの良さに加え、宇都宮名物の餃子を形どったおみくじが人気で観光としても楽しめる神社です。

 

 

アクセス

 ※電車

JR東北本線東北新幹線宇都宮駅」から徒歩約15分。
東武宇都宮線東武宇都宮駅」から徒歩約15分。

東北自動車道「宇都宮IC」から約20分。
東北自動車道鹿沼IC」から約25分。
 (300台収容、駐車場あり(有料))

 

詳細はこちら↓

futaarayamajinja.jp

 

境内案内図と見どころ

宇都宮二荒山神社の見どころ、3箇所あります。

==========================

 ⑴大鳥居

 ⑵社殿

 ⑶明神の井(みょうじんのい)

==========================

 ♦︎境内案内図♦︎

f:id:horo1332:20190311221743j:plainf:id:horo1332:20190311221715j:plain

(出典:「宇都宮二荒山神社のしおり」より一部編集)

 ⑴「大鳥居」 江戸時代の鳥居を再現!

f:id:horo1332:20190310154104j:plain

社頭の大鳥居は、当社に建てられていた江戸時代の鳥居を平成20(2008)年に再建したものです。宮島の「厳島神社」(広島県廿日市市)に代表される「両部鳥居(りょうぶとりい)」という建築様式で、周囲のビル群にも負けず抜群の安定感と神威高揚を感じさせる造りとなっています。

 

f:id:horo1332:20190310154002j:plain

社頭に面している道路は、宇都宮駅へ通じる大通りです。
車がビュンビュン通るので撮影には十分注意してくださいね。 

 「社殿」 ちょっと変わった組み合わせ?

f:id:horo1332:20190310155155j:plain

現在の社殿は、明治10(1877)年に再建されたものです。
また本殿は「入母屋造(いりもやづくり)」という寺院に見られる建築様式でしたが、祭神が天皇に関することと、近代の国家神道への影響からか、現在は「伊勢神宮」(三重県伊勢市)で見られるような「神明造り(しんめいづくり)」となっています。

  

f:id:horo1332:20190310155233j:plain

神明造の本殿と入母屋造の拝殿を「相の間(あいのま)」で継続させた三棟の複合社殿です。よく「日光東照宮」(栃木県日光市)に代表されるように、本殿と拝殿が同じ入母屋造ならば「権現造(ごんげんづくり)」と呼んでいいのでしょうが、当社は本殿が神明造という点でちょっと変わった組み合わせとなっています。

ひょっとすると拝殿と本殿の建立時期が異なるのか、あるいは相の間を後から付け加えたとか、少し修繕して今の形になったのかも知れませんね。

 

f:id:horo1332:20190310155124j:plain

 

 「明神の井(みょうじんのい)」 宇都宮名水の一つ

f:id:horo1332:20190310150904j:plain

宇都宮は地形の関係で湧き水が多く、江戸時代の人々は、主な湧き水を七つ選んで「七水」と呼びました。その七水の一つが「明神の井」です。

なんだか、「ブラタモリ」のタモリさんが好きそうな話ですね(笑)。

明治天皇は、この井戸の水を使って湯茶を献ったそうです。

 

f:id:horo1332:20190310150938j:plain

神水は神棚に備える御水として、あるいは書道などの技芸として使用すれば上達するという信仰があるようです。

私は書道をやっているので、少し持ち帰れば良かったと今になって思います。
(持ち帰りは自由です)

 

御朱印情報

f:id:horo1332:20190310144609j:plain

   (宇都宮二荒山神社)     

 

受付時間

8時30分〜16時00分

拝受場所

社務所

初穂料

500円

オリジナル御朱印

あり

備考

社務所の手前に神札所がありますが、こちらでは御朱印の受付はしておりません。

  

100年前の宇都宮二荒山神社   

f:id:horo1332:20190310162337j:plain

大正13(1924)年〜昭和7(1932)年頃 発行
筆者所有

絵はがきの鳥居は、昭和20(1945)年の宇都宮空襲で焼失しました。
現在の大鳥居は、この鳥居から数えると3代目になるようです。

宇都宮二荒山神社を参拝して  

f:id:horo1332:20190312000043j:plain  f:id:horo1332:20190312000124j:plain
  (栃木県産のケヤキを用いた大鳥居)          (鳥居の影がくっきり!)

宇都宮駅から伸びた大通りをまっすぐ歩くと、右手に大きな鳥居が現れます。
直前まで、「こんなビルの中に神社なんてあるのだろうか」と疑心する自分がいたのですが、大鳥居を目にし、ようやくその存在を認めることができました。

 

        f:id:horo1332:20190312003540j:plain             (出典:「宇都宮二荒山神社のしおり」より引用)

社務所では、国の重要美術品に指定されている鉄製の狛犬を目にすることができます。よく見かける唐獅子とは違い、お耳が垂れたところなど愛らしいですね。
さながら「現代風のワンコ」とでも言いましょうか。
二荒山神社が「日本一かわいい狛犬」と謳うのも分かるような気がします。

 

f:id:horo1332:20190312113220j:plain

                        (出典:「宇都宮二荒山神社公式サイト」より引用)

そして、宇都宮名物の餃子を模したおみくじが面白い!

お皿にある餃子をお箸で掴んで頂くという斬新なおみくじで、中を開くと「胡麻餃子」「海老餃子」「翡翠餃子」「焼餃子」「水餃子」のいずれかの縁起物が入ってます。初穂料は200円です。

それにしても、デザインといい発想といい、神職の方ナイスアイデアですねっ。

 

詳しくはこちら↓

www.travel.co.jp

 

宇都宮のお土産としていかがでしょうか。
話が盛り上がること間違いなしですよ!