【2019年2月2日(土)奉拝】
香川県三豊市に鎮座する「日枝神社(ひえじんじゃ)」は、大山咋大神(おおやまくいのおおかみ)と大己貴大神(おおなむちのおおかみ)を祀る神社です。創建時期は不明ですが、三野忌部氏(みのいんべし)の創祀と伝えられています。古くは「出雲大社」(島根県出雲市)と同じ大社造の本殿があり、25年ごとに屋根の葺き替えを行なっていた歴史があります。
南参道にある山王鳥居(さんのうとりい)は、県下はもとより全国でも珍しい建築様式であり、石造のものとしては唯一とみられます。
アクセス
※車
・高松自動車道「さぬき豊中IC」から約10分。
(駐車場あり)
※電車とタクシー
・JR予讃線「高瀬駅」からタクシーで約10分。
見どころ
==========================
⑴山王鳥居
==========================
⑴「山王鳥居」 石造としては唯一の山王鳥居?
昭和天皇の陛下御在位60年記念として、昭和63(1988)年に南参道を新設しました。入口に建てられた山王鳥居(さんのうとりい)は、石造としては全国唯一とみられます。
この形の代表格は「日吉大社」(滋賀県大津市)にあり、当社はこれに倣って山王鳥居を導入したようです。昔から重い石造りを不利とする形式なだけに苦心したようですが、地元の優秀な技術者により建立を可能としました。
なお、鉄筋造ではありますが、東京の「日枝神社」(東京都千代田区)も山王系の鳥居を採用しています。
日枝神社を参拝して
(表参道の鳥居は一般的な明神鳥居) (本殿は流造、昔は大社造だった)
高松自動車道を高松方面へ向かっている途中に、当社の山王鳥居がちらりと見えます。
前述の通り、日枝信仰から総本宮の「日吉大社」に倣った訳ですが、当社が高速道路に面している立地条件もあって、あえて鳥居に力を入れたのかもしれません。
まあ、鳥居が変わっているからといってわざわざ訪問するのは私ぐらいなものでしょうけど(笑)。