【2019年3月30日(土)奉拝】
茨城県常総市に鎮座する「一言主神社(ひとことぬしじんじゃ)」は、一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)を祀る神社です。
現在の社殿のある場所に、三つに枝分かれした竹が現出したという由緒から、境内の「霊竹殿(れいちくでん)」には「三岐(みつまた)の竹」が納められています。また本殿にも竹の彫刻が施されており、当社の由緒を窺い知ることができます。茨城県西地方有数の初詣スポットで、大型駐車場も整備されています。
アクセス
※電車とタクシー
・つくばエクスプレス「守谷駅」からタクシーで約20分。
・関東鉄道常総線「水海道駅」からタクシーで約15分。
※車
・常磐自動車道「谷和原やわらIC」から約15分。
(大型駐車場完備)
※ レンタサイクル
・「水海道第一ホテル」にて無料レンタサイクルあり。約50分。
その他の貸出場所や利用時間は、下記をご覧下さい↓
詳しくはこちら↓
見どころ
一言主神社の見どころ、3箇所あります。
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⑴社殿
⑵霊竹殿(れいちくでん)と三岐(みつまた)の竹
⑶大塚戸(おおつかど)古墳群の出土品
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境内案内図
(出典:「一言主神社由緒書き」より一部編集)
⑴「社殿」 竹の彫刻が施された本殿
入り口の昭和レトロなアーチと大型駐車場から大きな社殿を想像しますが、境内の広さも相俟り建物は小さく見えます。それでも、拝殿前面の大きな向拝が左右の建物を連結しているように見え、横長のスケール感を持たせた社殿と言えるでしょう。
現存する本殿は、長禄3(1459)年に建てられた本殿をモデルとして、元禄13(1700)年に再建されたものです。外壁の左右に「鳳凰と牡丹」、後側に「鷹と牡丹」の彫刻が施されています。
外壁の左右から突き出た「脇障子(わきしょうじ)」には、当社の縁起となった「三岐の竹(みつまたの竹)」の彫刻がはめ込まれています。当社ならではの見どころです。
⑵「霊竹殿(れいちくでん)と三岐(みつまた)の竹」
「霊竹殿」には、創建に所縁のある「三岐(みつまた)の竹」が納められています。
大同4(809)年、現在の社殿付近に怪しき光が現れ、後に雪の中から筍が生え、一本が三つに枝分かれした「三岐の竹」となりました。その後、一言主大神が末長く祀るよう村人に伝え、驚いた村人が社を建てたというのが当社の由緒になります。
以来、この地を「三竹山」とも称するほど。このように、当社の由緒を窺い知ることができる「霊竹殿」は、押さえておきたいスポットの一つです。
社殿の側には、「三岐の竹」が奉納されていて間近で拝見できますよ。
⑶「大塚戸古墳群の出土品」
当社から1500メートル程離れた場所にある「大塚戸(おおつかど)古墳群」の一つが境内に移築され、復元・保存されています。石棺は前壁と後壁に板状の一枚石をあて、左右両壁には石塊を積み上げた、いわゆる「小口積み」という珍しいつくりをしています。
神社の創立にも関係があるのだとか。
御朱印情報
(一言主神社)
受付時間 |
9時00分〜17時00分 |
拝受場所 |
札場受付(授与所) |
初穂料 |
300円 |
オリジナル御朱印帳 |
刺繍月夜柄(1200円) |
備考 |
特別御朱印 ・刺繍の御朱印帳は、和柄デザインを手掛ける「京都デザインファクトリー」のデザイナー成願義夫氏の作品。 |
一言主神社を参拝して
御朱印帳を探していたところ、数年前から欲していた一言主神社の御朱印帳を思い出し、今回ついに手が伸びました。黒を基調とした御朱印帳は、実はあまり好みではないのですが、当社の御朱印帳は例外ですね。
(棚に置いても絵になる御朱印帳)
拝するに暗夜を照らす満月と色づく紅葉、川面を流れる桜の花弁など優雅に描かれています。御朱印とともに多種多様な御朱印帳が登場する昨今、祭神をデカデカと描いたカッチョイイ帳面とは一線を画し、当社の御朱印帳は上品なデザインにうっとりします。
(拝殿前面の向拝は、鎮座記念事業による後付けかもしれない)
これに加えて、社殿が左右の建物と一体化したような様式に不思議と妙な感覚があり、是非足を運びたいと考えていました。実際は想像より小社だったものの、念願の地へ訪問できたこと、そして新しい御朱印帳も手にできて嬉しかったですね。
(在りし日の昭和レトロな看板) (旧村社とは思えない大鳥居)
当社は60年代から70年代にかけて特に信仰が厚かったらしく、今なお参道の入り口に往時を偲ぶアーチ型の看板が遺されています。また、その頃に整備されたのか、大型バスが何台も停まれる大きな駐車場もあります。
つい最盛期と比べてしまい、私の目には閑散とした駐車場が寂しくも映るわけですが、年末年始を除けばいつ来ても楽々駐車できるので、混雑を心配することなく安心してお参りできますよ!
(今日は日帰り、今から帰ります!)