杜の中の閑話室

神社を求め、ただ一人。山へ海へ里を歩く紀行譚!

【三重】皇大神宮別宮「月讀宮」の見どころと御朱印

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【2019年5月1日(水)奉拝】
三重県伊勢市に鎮座する「月讀宮つきよみのみや)」は、天照大神の弟神・月読尊(つきよみのみこと)を祀る皇大神宮別宮です。この他にも「月讀荒御魂宮」と「伊佐奈岐宮」、「伊佐奈弥宮」の計4宮が鎮座しています。

当宮の創始は不詳ですが、奈良時代には「月讀社」と称され、平安以前には宮号を有していたと考えられています。交通量の多い幹線道路の狭間に位置しながら幽玄な杜に囲まれ、特に御幸道路側からの長い参道が魅力です。

 

 

 

アクセス

 ※電車

近鉄五十鈴川駅」から徒歩約10分。

※車

伊勢自動車道「伊勢IC」から約2分。

 南勢バイパス側からの入り口に駐車場があります。
 近鉄五十鈴川駅」にほど近い県道12号線沿いの鳥居前でも数台駐車できるスペースがありますが、鳥居(社叢の入り口)を撮影する際にどうしても写ってしまいます。気になる方は、南勢バイパス側の駐車場に停めた方が良いでしょう。

 

見どころ

月讀宮の見どころです。
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 ⑴月讀宮

 ⑵葭原神社(あしはら)

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境内案内図

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 ❶〜❹は一般的な参拝順序です。

 

 ⑴月讀宮」 内宮の別宮 

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内宮(皇大神宮)の祭神・天照大神の弟神を祀る月讀尊つきよみのみこと)は、内宮別宮の中でも特に格式が高く、今日まで丁重に祭祀が奉仕されています。

神宮は内宮と外宮の両正宮を中心に125もの宮社がありますが、その中でも神明造りの社殿が4宮並んで拝観できるのは、ここ「月讀宮」だけです。特に式年遷宮後の社殿は目を見張るものがあります。是非写真を撮ってみましょう。

 

一般的な参拝の順番💡

当宮では一般的に参拝の順番が決められています。

 

月讀宮 月讀荒御魂宮 伊佐奈岐宮 伊佐奈弥宮 の順です。

 

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以下、マップとともに確認してみます。 

 

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最初に参拝するお宮が「月讀宮」なのは、当宮を総合して「月讀宮」と呼んできた所以でしょう。

御丁寧に札が建てられているのでまず間違えることはありませんが、実は月讀宮だけ他より一回り大きな社殿なので、社殿を見て確認するのも手ですよ。

                                      

 「葭原神社(あしはら)」 内宮の末社 

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神域の南端に鎮座する内宮の末社です。

五穀豊穣の神 佐佐津比古命(ささつひこのみこと)、宇加之御玉御祖命(うかのみたまみおやのみこと)、伊加利比売命(いかりひめのみこと)を祀っています。

御朱印情報

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        (月讀宮)      

 

受付時間

【参拝時間】
●10月〜12月 (5時〜17時)
●1月〜4月、9月 (5時〜18時)
●5月〜8月 (5時〜19時)

拝受場所

宿衛屋(授与所)

初穂料

300円

オリジナル御朱印

なし

備考

 

 

月讀宮を参拝して    

内宮から猿田彦神社までハシゴして、月讀宮へ向かいます。

内宮へ向かった道中を思い出しながら御幸道路五十鈴川駅方面へ進むと右手に月讀宮の鳥居が見えてきます。

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                   (御幸通り沿いにある鳥居)

内宮への往路は深夜1時とあって暗闇の中鳥居の存在にまったく気付かなかったのですが、鳥居を視界に捉えた時、まさかこんなところにあったとはと衝撃を受けたのを今でも憶えています。

さて、冒頭でも書いたように当社の魅力として社叢が挙げられます。

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                    (緑の多い月讀宮の社叢)

御幸通りと南勢バイパスの狭間に位置していながら車の通りは聞こえず、ただただ自らの踏みしめる砂利のねを聴きながら静かに歩みます。参道脇の石造りの垣や側溝は、時折吹く小雨にしっとり濡れ、この杜自体が穏和な性格であるかのように感じます。

このあたりも是非体感してみてくださいね。