杜の中の閑話室

神社を求め、ただ一人。山へ海へ里を歩く紀行譚!

【静岡】遠江国一宮「小國神社」の見どころと御朱印

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【2018年9月23日(日)奉拝】

静岡県周智郡森町(しゅうちぐんもりまち)に鎮座する「小國神社(おくにじんじゃ)」は、大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀る遠江国(とおとうみのくに)一宮です。境内を流れる宮川の周辺は、秋の紅葉が美しい名所であり、毎年多くの人が訪れます。

欽明(きんめい)天皇16(555)年の頃、現在地より6キロ程離れた本宮山(ほんぐうさん)に神霊が現れたため、勅命により社殿が造営されたと伝えられています。また、祭神が出雲大社大国主命とあって、大社同様の大社造の本殿が鎮座しています。

 

 

①小國神社の鎮座地 


※新東名高速遠州森町スマートIC」から車で約7分。

東名高速「袋井IC」から車で約20分。

天竜浜名湖線遠州森駅」から自転車で約30分。

 (レンタサイクルできます)

 

②小國神社の見どころ

小國神社の押さえておきたいところ、4点あります。

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 ⑴清流「宮川」と「もみじ遊歩道」

 ⑵社殿

 ⑶参道の社叢

 ⑷授与品「もみじの縁結びお守り」(水引細工)

 

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 ♦︎境内図♦︎

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⑴清流「宮川」と「もみじ遊歩道」

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小國神社一番の見どころは、境内脇を流れる宮川沿いの「もみじ遊歩道」です。
私は9月下旬に訪問しましたが、まだ青々としたカエデで一杯でした。

 

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気候変動により異なるものの、紅葉は大体11月から12月にかけてが見頃のようです。「小國神社」の公式サイトによると、「もみじまつり」が開かれたり、フォトコンテストなども行われているようです。

 

私が訪問したときは、人がほとんどいなかったので一人で思う存分写真を撮ることができました。ここは四季折々の変化が美しい場所なので、ふらり立ち寄るだけでも楽しめるかと思います。

 

⑵社殿

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本殿・拝殿ともに明治15(1882)年の大火で消失し、現在の社殿は明治19(1886)年に再建された社殿となります。屋根は日本古来の檜皮葺(ひわだぶき)という工法で作られており、一宮らしい古風な佇まいが素敵ですね。

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本殿は境内脇の宮川沿いからちらりと見えますが、接近できないのが残念です。
聞いたところによると、明治の大火により本殿の規模は以前の三分の一に縮小されたとか。

また、当社は空撮の方が美しく、ネットで検索しますと写真が出てきます。気が向いた方は是非検索してみて下さい。

⑶参道の社叢

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「小國神社」の参道には、樹齢800年を超す神代杉(じんだいすぎ)が並び、古来の鎮守の森が現存します。

 

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早朝の誰もいない時間に一人静かに歩いてみてはいかがでしょうか。
社殿までの道のりは300メートル程と短いので、ここで森の気をたっぷり堪能しましょう。

 

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スマートな高木に迎えられながら、清浄な参道を歩みます。

大変清々しい気持ちになりますね。

 

 

⑷授与品「もみじの縁結びお守り」(水引細工)

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(「小國神社公式サイト」より引用)

紅葉の名所ならではの美しい縁結びのお守りです。
色は紅葉と青葉の2種類があり、私は青葉の方を頂きました。初穂料は800円で、拝殿へ向かって左手の授与所にて拝受できます。

 

私ごとですが、実はこのお守りを手に入れるために当社を参拝したのです。
・・・少し乙女チックでしょうか(笑)

 

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室内装飾として壁に掛けたり、棚にさり気なく飾るのがオススメですよ。
 

 

御朱印 

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     (小國神社)

 

御朱印は、拝殿へ向かって左手の「授与所」にて頂けます。 

初穂料は、300円。 

 

④100年前の小國神社(絵葉書)

 

 

 

      準備中 

 

 

 

⑤小國神社を参拝して    

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天竜浜名湖線遠州森駅」でレンタサイクルし、雨の中の神社旅がスタートしました。
今回の旅の目的は二つ。一つは神社の本で見た、鬱蒼と茂る鎮守の森をカメラに収めること。そして、キラキラの水引細工(お守り)を手にすることでした。

 

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結論から言うと、どちらもパーフェクト。

参道の森はもちろん、境内脇の宮川は人がほとんどいない中で、静かな清流のせせらぎとともに自然を満喫しました。もみじの水引細工は少し乙女チックでしょうか(2回目)。

 

これに加えて、私生まれて初めてハンミョウという生き物に出くわしました。


いえ、もちろん初見ですからよく分からないというのが第一印象なのですが、飛び方がバッタのようで違う。何より体にオレンジのような線が入っていて綺麗なのです。

それで帰宅して調べましたら、どうやらハンミョウらしい。

 

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・・・間違い無いですよね?
 (右の写真はウィキペディアより拝借)

 

実は、前回の「日光二荒山神社」でも不思議な生き物を発見しており、割愛したのですが、あれはクモのようなザトウムシという虫でした。古い石灯籠に付いていて、豆粒のような体から細く長い脚が生えています。私がふっと息を吹きかけると、豆粒の体をゆらゆら揺らし、上手くバランスをとっておりました。

 

生き物は注意深く観察していないと見つけられないかもしれません。

気忙しい人間社会では、見えるものも見えなくなり、聞こえるものも聞こえなくなるでしょうから、時々は自然の中に入って生き物と戯れて見るのも悪くないかもと思った私でした。