杜の中の閑話室

神社を求め、ただ一人。山へ海へ里を歩く紀行譚!

九州の神社

佐賀ひとり旅vol.2 三養基郡みやき町「千栗八幡宮」

田代駅にて 佐賀から鳥栖を経由し、田代の快活で宿泊。明くる日肥前国一宮「千栗八幡宮」を目指した。当社を知らない人ならば、大方「ちくり」または「ちぐり」と呼ぶだろうが、正式には「ちりく」と呼ぶ。なぜこんな呼び方をするのかというと、逆さになった…

佐賀ひとり旅vol.1 佐賀市「與止日女神社」

数年前、熊本の人と文通を開始して初めてお逢いする運びとなり九州を訪れた。そういう機会だから当然神社にも行くわけだけども、この時ばかりは爽やかなシャツとズボンに、靴はイタリアのスウェードを携行し、着け慣れぬ腕時計に化粧水と洗顔液、ワックスな…

宮崎ひとり旅vol.5 西諸県郡高原町「狭野神社」

5時39分発 都城から隼人行きの電車に乗る まだ夜の明けきらぬ朝方、一番列車に乗り込み高原(たかはる)へ向かう。 11月ともなると寒暖差が大きい。寒さには慣れてるけども、さすがに10度を下回ってくると、自転車に手袋も思案する。 高原駅 高原はあの…

宮崎ひとり旅vol.4 西臼杵郡高千穂町「天岩戸神社」

欄干が流失した高千穂峡の遊歩道 9月に襲来した台風14号は、高千穂の観光地に打撃を与えた。高千穂神社では巨木・秩父杉の枝が折れ、高千穂峡では遊歩道の欄干が流失。天安河原では厳かな空気を醸し出していた鳥居の笠木が流され、今なお痛々しい姿である…

宮崎ひとり旅vol.3 西臼杵郡高千穂町「高千穂神社」

延岡へ降り立ち、高千穂へ 巨田神社から「佐土原岐道(さどわらわかれみち)」バス停まで徒歩約20分。その後最寄りの「佐土原」へ向かいては「特急ひゅうが」へ乗り込み、1時間弱の乗車時間を持って「延岡」へ降り立った。休む暇なく高千穂行きのバスに乗…

宮崎ひとり旅vol.2 宮崎市「巨田神社」

陽の光が眩しく暑い、水分補給をしながらバスを待つ 「神宮駅前」から「佐土原岐道(さどわらわかれみち)」へ。 三財川を眺める、目的地へはまだまだ バスで26駅を経由し、そこから重要文化財を有する「巨田(こた)神社」を目指す。到着駅から神社までは…

宮崎ひとり旅vol.1 宮崎市「宮崎神宮」

そもそもは長崎と佐賀へ行く予定だった。 西九州新幹線が開通したからではないけども、神社めぐり全国制覇に向けての訪問であり、有給を使っての4連休はここ!と決めていた。ところがいざ神社を探しても心の琴線に触れる宮なく、せいぜい長崎県下最古級の本…

熊本ひとり旅vol.5 人吉市「岩屋熊野座神社」

岩屋熊野神社へ自転車で向かう 人吉は熊本の中でも国の重要文化財に指定された建造物が多くあり、先ほど訪問した「老神神社(おいかみじんじゃ)」に加え、「岩屋熊野座神社(いわやくまのざじんじゃ)」もその一社である。私は胸川を横目に自転車を漕いで行…

熊本ひとり旅vol.4 人吉市「老神神社」

青井阿蘇神社から老神神社へ、球磨川を渡る この旅のメインイベントこと「青井阿蘇神社」へ参拝し、お土産を買いに「人吉温泉物産館」へ。そして、途中キジ馬が欲しくなり「宮原工芸」へとお邪魔した。まだ日は高く、あらかじめ組んでいた旅程より早いペース…

熊本ひとり旅vol.3 人吉市「青井阿蘇神社」

門前に立つ 「青井阿蘇神社」は人吉駅から徒歩15分ほどの場所に位置し、日本三大急流の一つ球磨川のほど近い所に鎮座している。街中に座しながら桃山時代の建造物が立ち並び、かつ重厚な茅葺屋根がどこか郷愁を誘っている。お寺ともお宮とも言い難いのは、…

熊本ひとり旅vol.2 球磨郡相良村「十島菅原神社」

十島菅原神社社頭 山田大王神社から南へ自転車を走らせ40分ほど、また茅葺の神社へ参った。 旅が終わっても、結局人吉に茅葺神社が多い理由は分からなかったが、自転車で数社廻れるほど密集しているのは全国でもここぐらいなものだろう。おかげで人吉に密…

熊本ひとり旅vol.1 球磨郡山江村「山田大王神社」

九州はとにかく雨が多く、思い返してみても眼鏡橋で雨に打たれ、国東半島で驟雨に当たり、牧聞と新田は台風でおじゃん。博多の住吉も雨であった。 そして今回も、阿蘇熊本空港では横殴りの雨が吹き荒び、禊の雨などと呑気に構えていられる状況ではなかった。…

福岡ひとり旅vol.2 久留米市「高良大社」

14時23分に博多駅を発ち、久留米大学前駅に着いたのは15時24分のこと。 久留米大学前駅 そこから約2.5キロの道のりを徒歩35分で高良大社を目指すわけだが、途中にある大鳥居の撮影や神社までの山登りを考慮すると、そんな短時間で行けるのかと…

福岡ひとり旅vol.1 福岡市「住吉神社」

昨年同様、こんな何トンもの鉄の塊がよく宙へ浮くもんだとつくづく感心する。もし古代人が見たら、いや徳川の時代であっても驚きのあまり腰を抜かすだろう。たかが飛行機に感動するなんて、本当に平成生まれかと白い目で見られるかも知れない。けれどもよく…

鹿児島ひとり旅vol.2 霧島市「鹿児島神宮」

え!? 結局来るの?? なんてこった。私は目を疑った。 昨日(8月6日)の時点では、台湾周辺で熱帯低気圧に変わる予報だったのに、昨日の今日で九州上陸のおそれなんて。あまりにも予報が変わり過ぎやしないか?これでは旅程を大幅に変更しなければならなく…

鹿児島ひとり旅vol.1 霧島市「霧島神宮」

夏空がお似合いの霧島神宮の大鳥居 どうしてこんなにドキドキするのだろう。 人ではない、カメラのレンズが向いているわけでもないのに、見られているような気がする。 元来私は繊細な性格なのだ。人から考えすぎだよと言われてしまうから、もういっそのこと…